2014年02月27日

サブラクセーション退化の段階について

サブラクセーションを放置すると椎間板や椎骨の形にも変化を及ぼし、神経のダメージや萎縮(細く短くなる)を起こす原因になります。カイロプラクティックでは、サブラクセーションが慢性化し組織のかたちが変形してしまった事を「サブラクセーションの退化」と呼んでいます。
レントゲン解析により、D1の急性期~D6の退行変性最終期まで6段階で表します。

サブラクセーション退化の段階について



D1:急性期
椎間板に急な損傷が起こると水分吸収が過度に行われる。この為神経終末が刺激され腫れ・炎症・発熱を伴う。

D2:変性期
後部椎間板スペースが減少し、椎骨は後下方へ変位する。(約6ヶ月掛かって進行する)

D3:慢性期
損傷が進行し、さらに後下方変位が強くなる。椎間板の前部は変らないが後部のスペースが著しく減少する。(約3年~5年掛かって進行する)

D4:超慢性期(椎間板の厚さは元の2/3まで減少)
椎間板スペースの減少は可動性を著しく損ない、椎体辺縁に変位が始まる。後ろの椎間関節にも過度の負荷が掛かる為、骨関節炎変化が起こる。(約5年~8年掛かって進行する)

D5:退行変性期(椎間板の厚さは元の1/3まで減少)
椎体の後下方変位が非常にきつくなる。慢性が進行し治すのが非常に難しくなる。5年以内にこの段階に進行していたら重大な損傷である事を示す。(約8年~12年掛かって進行する)

D6:退行変性最終期 (椎間板の厚さは元の1/3以下に)
椎体自体が自然融合を起こそうとする。腰痛などは次第に軽減する。治すのは殆ど不可能。(15年以上放置した場合)


同じ腰痛の症状で来院されても、人それぞれサブラクセーションの退化の段階に違いがあります。カイロプラクティックを受けて改善が早い人と、時間が掛かる人の差はここにあるのです。

虫歯にもC1~C4って段階がありますよね?C1の虫歯だと治療はすぐ終わりますが、C3やC4だと歯の損傷が激しく治るのに時間が掛かります。それと同じだと思って頂くと理解しやすいかと思います。

長い年月を掛けて退化が進んでしまったサブラクセーションは、改善していくのにどうしても時間を要します。矯正を続ける事で徐々に段階は下のレベルに改善していきますが、D5以上のレベルですと改善は非常に困難になります。
また、年齢によっても退化の進行は変わってきます。

10代の椎間板は弾性に富み血液により椎間板に水分が供給されます。しかし20代に入ると椎間板への水分は浸透圧でしか供給されないのです。この為、20代を過ぎると放置されたサブラクセーションはどんどん退化していきます。

20代を過ぎてからは脊柱を可動させる事で椎間板に水分供給がされますので、身体を動かす事はこういう意味でもとても重要になります。椎間板が弾性に富む10代から定期的に矯正を行い、歪みのない身体にしておく事がサブラクセーションを慢性化させないとても有効な手段となります。


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Posted by 花みずきカイロプラクティック院 at 08:00│Comments(0)どんな事をするの?
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